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大阪市東淀川区上新庄の、くすのき眼科です。

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〒533-0006 大阪市東淀川区上新庄2-15-18 旭丘ビル3階

病気と治療disease & therapy

緑内障

緑内障とは、目の中の圧力(眼圧)に負けて、目から脳に情報を伝達する視神経が死んでしまう病気で、進行すると視野が狭くなります。視野が狭くなっても多くの場合視力はなかなか低下しないので自覚症状にとぼしく、気がついた時にはすでにかなり進行しているという場合もあります。
緑内障にはいくつかの分類方法がありますが、形態上大きく2つに分けられます。
1)閉塞隅角緑内障=目の内部(主に前半分)を循環している房水とよばれる液体の出口になる前房隅角が詰まってしまうか、狭くて流れの悪い状態が続いて眼圧が上昇するタイプです。前房隅角が詰まると急激に眼圧が上昇するため前触れなく激しい眼痛・頭痛・嘔気嘔吐といった症状が出現し、中には脳卒中と間違われる場合もあります。視力の良い(遠視)の方に起こりやすい傾向があり、夜に発症することが多いですが、運が悪いと一晩がまんするだけで失明する恐れもありますので、緊急的な対応が必要です。
2)開放隅角緑内障=先に説明した前房隅角は狭くないが、目の中で房水の作られる量が多すぎて眼圧が高くなるタイプです。なお、房水の作られる量が適正で眼圧が高くないのに視神経が構造的に弱くて視野が狭くなるタイプを正常眼圧緑内障といい、開放隅角緑内障の一種と考えられています。これらは非常に長い年月をかけてゆっくりゆっくり症状が進行し、自覚症状はほとんどありません。視野が狭くなっても右目と左目がお互いの見えない範囲を補い合うため、検査するまで気がつかないことがあります。見つかるきっかけは、「最近、額をぶつけることが多い(=上方視野が狭くなっている)」「車を運転していて、自転車や人の飛び出しでヒヤッとすることが増えた(=横の視野が狭くなっている)」などです。視野検査をしなくても眼圧検査・眼底検査でほぼわかるので、人間ドックや健康診断で見つかる方が多いです。視神経が死ぬことによって症状のでる病気なので、いったん狭くなった視野は治療しても元には戻りません。いかに早く発見して早く治療を始めるかが大切ですので、健康を自慢にしておられる方でも定期的な健康診断はきちんと受けてください。
緑内障の治療は眼圧を下げることが基本です。そのためにまず目薬をお使いいただきます。最近は非常に多種類の目薬がありますので、そのどれが適切か、あるいはどれとどれを組み合わせるか、どの時間帯に使用するか(朝か、夜か)等を考えながら処方します。目薬で十分な治療効果が得られなかった場合は手術を行う場合があります。手術にはレーザー光線を用いる手術と外科的な手術があり、病状によって選択されます。

当院では手術(レーザー光線・外科的)はおこなっておりませんが、手術が必要な病状と判断した場合には、(少々遠方になりますが)緑内障治療を専門とする医師あてに紹介して切れ目のない治療を心がけております。

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