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大阪市東淀川区上新庄の、くすのき眼科です。

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病気と治療disease & therapy

はやりめ(流行性結膜炎)

アデノウイルスを原因とする結膜炎は非常に感染力が強く、俗に「はやりめ」と言われていて、国の「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(略称=感染症法)」で5類感染症に指定されています。病型として2つ知られています。
1)流行性角結膜炎=アデノウイルス8型、19型、37型が原因とされていましたが、最近は53型、54型、56型といった新型アデノウイルスが増えているようです。ウイルスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は7日で、非常に強い結膜充血、湧いて出てくるような大量の目やにが特徴です。その目やにや涙液中にウイルスが含まれていて飛散付着し、その付着した部位を触った別の人に伝染するということを繰り返します。治療ですが、このウイルスに有効な点眼薬は無く、混合感染を防ぐための抗菌点眼と少しでも炎症を抑えるためのステロイド点眼を使用しますが、基本的には自然治癒を待ち、通常は発症から7日〜14日程度で軽くなります。その間、学校や幼稚園、あるいは会社に行くとそこで接触した人々に新たな感染を起こすので、治癒するまでは家から外に出ないようにしなければなりません。(学校保健安全法で第3種感染症に指定されており、学校や幼稚園は欠席でなく出席停止扱いになります。)目以外はほぼ健康ですから非常にストレスのたまる病気だといえます。また、治りかけのころ黒目に点状表層角膜炎や角膜上皮下混濁という後遺症の出る場合があるため、処方された点眼薬は勝手な判断で止めないようにしてください。
2)咽頭結膜熱=主にアデノウイルス3型が原因ですが、中には4型、7型の場合もあります。夏のプールを介して子供に感染することがよくあるので「プール熱」とも呼ばれます。ウイルスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は約7日で、38℃以上の発熱、のどの痛み、全身のだるさとともに強い結膜充血、大量の目やにが出ます。流行性角結膜炎より眼症状は軽い場合が多いですが、症状の出ている間の注意点は流行性角結膜炎と同じで、不要不急の外出は控えてください。(学校保健安全法で第2種感染症に指定されており、学校や幼稚園は主要症状消褪後2日を過ぎるまで行ってはいけません。)なお発症から7日〜10日でよくなることが多いです。

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